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2019/3/24 |
作成 |
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アパマンの環境でどうにか160mに出れないものか・・・？ |
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80mのノウハウを活用し、電波を出せる環境を構築することに主眼を置いた |
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アンテナ構成について提言させていただきたいと思います。 |
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まずは、手っ取り早く3.5MHzの |
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モービルホイップ(以下モビホ)の |
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共振を1.9MHzまでずらす方法を |
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試してみます。 |
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対象モビホはコメットのHR3.5 |
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ローディングコイルのインダクタ |
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ンスはざっくり見積りで220uH程。 |
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トップエレメント長を5m前後にす |
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ることで1.9MHz帯への共振が |
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見込めます。 |
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写真右は7/10MHzに使用して |
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いるエレメント4.3m。 |
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写真左は長さ補正エレメント。 |
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先端を折り曲げられるようにして |
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おくとFBです。 |
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ワニ口クリップにより、モビホと釣り |
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竿に取り付けられるようにしておき |
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ます。 |
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モビホからまっすぐエレメントを伸 |
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ばすのが理想ではありますが、 |
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歩道を飛び越え車道まで侵犯して |
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しまうため、モビホの先端から折り |
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曲げる逆L形状の展開手法を取ら |
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ざるを得ません。 |
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モビホ先端のエレメントを横から |
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釣竿で吊るす手法としました。 |
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モビホの給電点は地上高5m |
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釣り竿先端で地上高7m程で |
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しょうか。 |
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真下から見るとこのような展開 |
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になります。モビホと釣竿間は1.7m |
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釣竿は5.7mのものを使用しており、 |
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コンパクトに収まっているかと思い |
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ます。 |
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余談ですが、延長エレメントには |
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0.75sqのIV線を使用細めの線な |
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ので、見た目からは想像しにくい |
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ですが夜間だと目立たないのが |
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FBです Hi。 |
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なお、共振周波数の調整は |
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エレメント長で大まかに合わせ |
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た後、モビホと釣竿の間隔で微 |
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調整を行います。 |
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同調がとれた設置位置にマーキ |
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ングをしておけば共振の再現性 |
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も全く心配ありません。 |
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検討の末、延長エレメントを4.67m |
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とすることでバンド中央付近に共 |
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振を持ってこれました。もう50cm |
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ほど延長すれば1.8MHzにも共振 |
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をとることが可能かと思います。 |
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HR3.5の耐入力はCW50W/SSB |
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120Wですが100WでのCW連続 |
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運用にも全く問題ありませんで |
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した。ただし、FT8は50W以下で |
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運用するのがよいでしょう。 |
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この状態でのVSWRは大体1.55 |
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程度。やや高めですが、実運用 |
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上問題はありません。地上高を |
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確保できればさらに良好な特性 |
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を得られると思いますがここは我 |
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慢するしかないですね。 |
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この環境で、CWでは自宅から |
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半径500km(西は兵庫県東部、 |
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北は岩手県南部)の範囲のQSO |
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は安定して行えることがわかり |
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ました。 |
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少々苦しかったですが、CWで福 |
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岡県の那珂川市の新JCCサービ |
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ス局、FT8では南大東島や小笠 |
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原父島ともQSOに成功しました。 |
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十分な成果だと思っております。 |
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さて、しばらく運用してみた印象 |
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ですが、モビホコイル部の過熱 |
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ぶりを見るに、相当ロスが発生 |
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している印象を受けます。実際、 |
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1エリアからですと、4エリア以西、 |
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青森以北とQSOがかなり困難で、 |
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QRZすら返ってこないことも… |
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輻射効率を少しでも上げるべく、 |
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普段使用している3.5MHzの自作 |
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モノポールを同手法で1.9MHzに |
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同調させてみます。 |
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3.5MHz自作モノポールはセンター |
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のコイルを150uHで設計し、ボトム |
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エレメント2m、トップエレメント2m |
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弱で動作するようにしています。 |
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コイルの線材が1mmφなので |
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モビホの極細線よりロスは少な |
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くなるはずです。 |
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計算上はトップエレメントを8m程 |
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度にすることで1.9MHzに同調す |
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ることができます。 |
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実際作成を行ってみましたが、 |
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トップエレメントは計算通り8mで |
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ピッタリ1.9MHzに同調しかしなが |
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ら、とてもコンパクトで手軽な構 |
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成とは言えなくなってしまいまし |
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た。 Hi |
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モビホベースよりややVSWRが |
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悪化しました。加えて、エレメント |
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のたるみが大きくなり、共振が |
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不安定で再現性が低いのが難 |
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点です。風にあおられて共振が |
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変化することもしばしば |
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しかしながら、飛びについては |
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モビホとは別物になりました。 |
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2019年のKCJトップバンドコン |
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テストでは本構成で100QSO超 |
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を達成苦手だった4エリア以西、 |
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青森北海道へもしっかり飛んで |
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いることがわかりました。ここぞ |
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という時には本構成でオンエア |
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しようと思います。 |
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アパマンには確かに難しいトップバンド、ちょっとした工夫でオンエア可能になることを示せたかと思います。 |
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特に、現在3.5MHzにオンエアされているOM各位にはぜひともチャレンジしていただきたく思います。 |
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HPE CU AT 160m 73 TU |
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