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2019/2/8 |
作成 |
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第一級陸上無線技術士というのは、総合無線通信士と並んで無線従事者の最高峰の資格。 |
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アマチュア無線と違って、いわゆる「プロ」資格では通信操作と技術操作が分離していて、 |
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今回受験したのは「技術操作」の最高峰の資格です。 |
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50歳を超えて挑戦を決意したわけですが、これまでの経緯をまとめてみました。 |
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この資格の存在を知ったのは、高校生のころでした。当時は名称が違っていて |
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「第一級無線技術士」(たぶん)で、略称は「一技」だったと思います。 |
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アマチュア局の免許取得前のことですが、小学生のころから全国のラジオ放送を |
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聞き、時折アマチュア無線もモニタしてましたので、既にそれなり(?)の知識が |
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ありました。 |
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一技とは、放送局でもテレビ局でも全ての無線設備の技術操作が許されると |
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いう、最高峰の資格なのです。 |
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高校生時代に、友人宅を訪問したら、友人の兄が「一技」「一通」「一アマ」所持 |
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者で、友人そっちのけ?で「お兄さん」との話に夢中になったことを覚えています。 |
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「一技」というのは、専門の大学で勉強しないと取得できないくらい難しい試験だ |
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と、教えてもらいました。 |
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それから3年後、1986年6月念願だったアマチュア無線資格(電話級)を取得。 |
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当時の雑誌に無線従事者の資格一覧が掲載されていて、工事担任者、電気 |
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通信主任技術者を取得すると「一技」の科目免除が受けられることを知りました。 |
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その後、本屋で問題集を立ち読みしましたが、さっぱり理解できないことを実感。 |
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そんなとき、近所のアマチュア局から「CWを勉強しないか」との誘いがありました。 |
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CWとは「モールス符号」のことです。これだけ(26文字)覚えたら、電信級にステ |
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ップアップできる(電信級は電話級の上位資格)、ということでした。中学生のころ |
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からモールス符号を聞く機会はありましたが符号は知らないので「単なる興味」 |
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の気持ちで勉強会に行きました。 |
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1988年5月に電信級免許を取得しましたが1分間25字という速度では、とても |
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CW運用できませんでした。(初心者マークのドライバーが高速道路でノロノロ運 |
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転しているようなもの)皆さんは50〜60字以上の速度なので相手になれません。 |
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当時、一緒に勉強したメンバーは430MHz帯のFMモードで、低周波発信機を用い |
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たCW練習をしていました。マイクを片手にピーピーと音を吹き込み、雑談しながら |
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答え合わせしてました「今の符号が判った人いますか。。。」 |
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しばらくすると1分間40字が苦でなくなったことに気づき、全員で「第2級」を受験 |
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することになりました。「第2級」は「電信級」の上位資格で、当時の試験では1分 |
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間に40文字の受信(解読)能力が試されました。 |
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1991年6月、ほぼ全員が「第2級」を取得。電信さえできれば「第1級」もなんとか |
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なるといわれ、和文モールスを勉強開始。「第1級」はアマチュア無線の資格の |
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最上級です。1分間に60字のアルファベットだけでなく、1分間に50字の「和文」 |
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の能力が試される試験です。和文は「あ」〜「ん」まで50文字を覚えなくてはなり |
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ません。アルファベット26文字、和文50文字のほか、数字が10種類、カンマ、 |
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ピリオド、括弧、疑問符。。。。 覚える文字は100を超えます。 |
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そのころだったか、某先輩から工事担任者のテキストを受領。電話工事の資格 |
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だよ。。ということで、なんとなく勉強開始し、なんとなく受験してみたら1科目合格 |
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してしまい(笑)、もったいないからと受験を継続。ねばっていれば3科目とも合格 |
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できると信じて。。。 |
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1994年6月に「第1級」アマチュア無線技士取得。なんだか勢いがついて(?) |
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さらに欲張って、第一級陸上特殊無線技士に挑戦しました。 |
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特殊無線技士というのは、意味合いとすれば「特定の無線技士」であり、限ら |
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れた用途に限定された業務用無線技士のような意味です。 |
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実は第三級陸上特殊の受験願書を入手していたのですが、大阪の無線機ショップ |
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の店員に、「第1級」アマチュアを受ける人は特殊無線技士の「1級」を受けなさ |
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いと言われ、受験願書を返納し、改めて1級の受験願書を入手しました。 |
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1994年7月に第一級陸上特殊無線技士を取得。 |
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1994年12月に「ねばっていた」工事担任者(アナログ3種)を取得。 |
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1994年は資格取得のオンパレードで、気分的に満足していましたね(笑)。 |
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一気にやりすぎたのでしょうか。今思えば、ここで小休止のつもりが、思わぬ空白 |
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期間をつくってしまいました |
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その後40歳を過ぎ、「そういえば最近は資格取得してないなあ」と思い出しました。 |
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2008年1月に工事担任者DD一種を取得。アナログ3種と同じように3回受験して、 |
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科目合格を積み上げていきました。工事担任者試験は(アナログ3種、DD一種とも |
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3科目ありますので、合計6回受験しました。つまり、どういうわけか毎回1科目だ |
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けしか合格できなかったわけです。でも、「完全な不合格」がなく、少しずつ前進 |
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できていることが励みでした。次は電気通信主任技術者を足がかりにすれば一技 |
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(現、一陸技)が見えてくると思ったものの、電気通信主任技術者の受験料があま |
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りにも高額なことに驚き、受験を断念。(今思えば、思い切ってチャレンジすれば |
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よかった) |
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そのまま(またしても)ズルズルと10年過ぎました。 |
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50歳を過ぎ、「定年」も意識するなかで、何か資格をと考えたとき、やりかけていた |
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資格を思い出しました。 |
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電気通信主任技術者に挑戦しよう。そして一陸技が取得できれば、大学卒を受験 |
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資格としている国家試験の受験することができるようになるのです。(社会保険労 |
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務士など)合格できるかどうかは別問題ですが。。。 |
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電気通信主任技術者試験は2017年夏から受験を開始しましたが、工事担任者試 |
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験と同様に、1回に1科目づつ確実にゲット(一度に複数科目勉強しても頭に入る |
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歳ではないと自覚)を目標にしました。工事担任者資格があるから、1科目は免除で、 |
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3科目の受験でOKです。 |
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2018年8月、電気通信主任技術者資格も前例同様、目標どおり(?)3回受験して |
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取得。これで、ついに第一級陸上無線技術士の足元が見えてきました。 |
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第一級陸上無線技術士の試験は4科目です。しかし、電気通信主任技術者資格 |
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があれば、2科目が免除され、2科目受験すれば良いのです。 |
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かつて、無線雑誌でみたシナリオどおりです。 |
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ところで、第一級陸上無線技術士の試験は2日連続で2科目づつ行われますが |
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受験を要する2科目(法規、工学B)は同じ日に実施されません。1回の試験で2科 |
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目受験するには、2日連続の「休暇取得」が必要で、ちょっと厳しい。。。 |
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これまでの前例どおり、この試験も1回に1科目づつ攻めることにしよう。。。 |
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2018年夏に電気通信主任技術者の勉強の合間に一陸技の「法規」を流し読み。 |
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一陸技の「法規」は基本的にアマチュア無線と同じもの(分野は違うが)ですので |
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すぐに理解ができました(覚えられるかどうかは別問題ですね)ので何故か楽しく |
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勉強できました。 |
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2018年7月は、本命だった電気通信主任技術者の設備管理の3日後に第一級 |
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陸上無線技術者の「法規」も受けてしまうという「合わせワザ」作戦。 |
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アマチュア無線、陸上特殊無線技士などで何度か勉強経験があれば、第一級 |
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陸上無線技術者の法規科目は案外易しく、無事に科目合格できました。 |
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2019年冬、残る1科目は「工学B」のみでした。 |
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大阪のN学園の試験会場は5部屋で300人くらい受験したようです。夏の法規を |
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受験したときは、座席指定でしたが、今度は自由席でした。(うわさでは、私の |
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ように、電気通信主任技術者資格から科目免除を受けた者の合格率が高く、 |
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出題パターンを変えたともいわれ、その影響?) |
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過去の既出問題4年分(8回分)に全てに目を通し、理解できない箇所はイメージ |
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や、図形として暗記しておくという無謀な作戦で臨みました。 |
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明らかに1問目から出題パターンが違いました。既出問題の要点をまとめたノート |
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を作成していましたが、やはり試験直前は実際の過去問題集を眺めておくほうが |
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良さそう。同一の問題が出題される可能性が十分にあるので、ラッキーなポイン |
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トがゲットできました。(笑) |
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そして、本日合格通知が届きました。 |
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